AI相場で次に跳ねる銘柄は、エヌビディアの「選択」を見ればわかる。GPUだけでなく、メモリ、光通信、電源、後工程まで、巨額投資の波は日本株にも広がっている。株価が急騰したキオクシアに続くのはどこか。成長の恩恵を受ける国内外の本命株と、上昇余地を見極めるポイントを徹底解説する!(ダイヤモンドZAi編集部)
エヌビディアの成長で見えてきた
次の本命株は「キオクシア」
有望なAI・半導体関連株を探すなら、まず米エヌビディアの動きを押さえたい。同社はGPUだけでなく、メモリ、光通信、電源まで含めたAIデータセンター全体を主導する存在だ。
丸三証券の宮原秀和さんは「日本株の急騰も、この流れに組み込まれたことが出発点です」と語る。
その象徴がキオクシアホールディングスだ。AIデータセンターでSSDの重要性が高まり、株価は1年半で約58倍に急騰、時価総額は約45兆円に達し、日本でトップになった。
AI時代の「データの保管庫」
キオクシアの強みを徹底解説!
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NAND型フラッシュメモリや高速記録装置(SSD)を手がける世界的なメモリメーカーのキオクシア。NANDはスマホやPC、データセンター向けSSDなどに使われる「データの保管庫」だ。
かつてはPC・スマホ向け需要に業績が左右される景気循環株と見られていた。だが、生成AIの普及によって、その見方が一変しつつある。AIエージェントが外部データを検索して何度もデータを読み書きするようになるほど、大量のデータを保存し高速で取り出すSSDの重要性が増すからだ。
AIサーバーではデータを素早く読み出すストレージ性能も処理速度を左右する。そこで重要になるのが、データセンター向けSSD。そして、この分野でキオクシアは世界的に高いシェアを持つ。
前期の売上収益は前期比37%増、営業利益は同93%増と過去最高を更新。特に第4四半期の営業利益は5783億円に達し、2025年3月期の通期営業利益を上回った。
エヌビディアのデータセンター設計にはキオクシアのSSDが組み込まれている。
「エヌビディアの成長が鈍化しない限り、株価にはまだ上値余地がある」(内藤証券の高橋俊郎さん)。今期の4~6月期は、旺盛なデータセンター需要で売上収益75%増、営業利益117%増予想。株価上昇を受けて、株式分割を検討。
また、来期には配当を開始するとの見方を示し、想定以上に利益がでれば、今期下期に前倒しも。
経済ジャーナリストの和島英樹さんは「来期までの業績を踏まえれば、株価2倍になってもPERは10倍程度。競合のSKハイニックスやマイクロンの規模を考えると、時価総額100兆円も視野に入る」とみる。