先進国株を上回る勢いを見せ始めた新興国株。その上昇を牽引するのは、世界的なAI・半導体企業を抱える台湾と韓国だ。一方、インドや中南米には、現役世代の人口増を背景とした長期成長への期待がある。短期の相場上昇と将来の成長力から、いま新興国株に注目すべき理由を探る!(ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンドZAi」2026年9月号の「AI・半導体相場に乗れる!長期なら今が買いの高成長国も!新興国株投資の新常識」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

新興国株の勢いが加速!
2026年に入り、先進国株との差が拡大

今回の案内人は…ファンドアナリスト 篠田尚子さん
モニクル総研在籍。ファンドアナリスト業務や金融教育に関する情報発信に従事。投信に関する著作も多数。

 この1年間、先進国株よりも新興国株のほうが好成績を収めている。

 下のグラフは、先進国株の指数(MSCIワールド)と、新興国株の指数(MSCIエマージング)の、直近1年間(2025年4月末~2026年4月末)の値動きを比較したものだ。

「新興国株と先進国株のパフォーマンス」の折れ線グラフ。2025年4月30日を100として、2026年4月30日までを比較。新興国株は140を上回り、先進国株は120台後半まで上昇している。2025年夏まではほぼ同じ動きだが、秋以降は新興国株が上回り、2026年3月の下落後も4月に大きく回復している。
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 2025年8月頃まではほぼ同様に上昇していたが、9月頃から新興国株と先進国株の成績に開きが出てきた。2026年に入ると新興国株の上昇が加速し、先進国株を大きく上回っている。

 中東情勢の緊迫化により、2~3月は両者とも大きく下落。ただ、その後の回復は新興国株のほうが上回っている。

 結局、1年間の上昇率は先進国株が28%だったのに対して、新興国株は44%。米国偏重のトレンドが変化し、新興国株にも投資家の関心が移りつつある。