認知症になると
株が売れず塩漬けに!

認知症で判断能力が低下し、保有株を売却できず塩漬けになることを示すイラスト
認知症で判断能力が低下すると、証券口座は事実上凍結され、家族でも株を売却できなくなる。元気なうちに、資産の整理や制度の利用を検討しておきたい。

 「終活」は高齢者だけのもの、というのも大きな誤解だ。

 実は、認知症などで判断能力が低下すると、本人の銀行口座や証券口座は「事実上凍結」され、取引ができなくなるのだ。

 家族が財産を代理で管理・運用する制度はあるが、本人の判断能力がはっきりしている「元気なうち」にしか契約できない。判断能力が低下してからでは手遅れになる。

 「高齢になると気力が衰え、『死』を意識させるような手続きを面倒に感じたり、嫌がったりする人も多い。気力が充実している60代くらいのうちに、早めに準備を始めたほうがいいでしょう」(藤川さん)

 トラブルは、準備さえすれば避けられるのだ。

 「終活というとハードルが高いと感じてしまい、後回しにしがちです。ですが、突然の事故や病気は誰にでも起こりえます。

 まずは『万が一の時に家族が困らないように、メモを残しておこう』くらいの軽い気持ちから始めてみましょう」(前田さん)

 今こそ、資産を「増やす」だけでなく、「残す」ことにも真剣に向き合う時だ。自分自身の資産と大切な家族を守るために、一歩踏み出そう!

※今回、アドバイスしてくれた相続のプロ2人!

税理士 前田智子さん
税理士法人レディング所属。相続の相談実績4000件超!
著書に『相続専門税理士が教える 相続のめんどくさいが全部なくなる本』がある。
生活デザイン代表 藤川 太さん 
ファイナンシャルプランナーで、家計の個人相談のパイオニア。資産運用から相続まで精通!
『「新NISAバブル」に気をつけろ!』など著書多数。

本記事は、ダイヤモンドZAiの内容紹介を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で運営しているものではありません。投資は自己責任において行ってください。