経済成長率は高いのに、株価は割安――。現役世代が増える新興国には、先進国を上回る成長が期待されながら、割安な水準にとどまる国がある。AI関連株に市場の関心が集まる今こそ、新興国株投信とインド株投信に注目。低コスト型からインフラ・消費関連のテーマ型まで、専門家厳選のおすすめ投信6本を紹介する。(ダイヤモンドZAi編集部)

「ダイヤモンドZAi」2026年9月号の「AI・半導体相場に乗れる!長期なら今が買いの高成長国も!新興国株投資の新常識」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

高い成長力と割安感に注目!
新興国株投信で複数国に分散投資

今回の案内人は…ファンドアナリスト 篠田尚子さん
モニクル総研在籍。ファンドアナリスト業務や金融教育に関する情報発信に従事。投信に関する著作も多数。

 新興国株とひと口にいっても、国ごとに人口構成や成長力は大きく異なる。注目したいのは、現役世代が増え、消費や投資の拡大が期待できる国だ。

 まずは、そうした国々に投資先を絞り、複数国へ分散投資する新興国株式の投信を見ていこう。 

現役世代が増える国に厳選投資
iTrust新興国株式

 中長期の経済成長が期待できる複数の新興国に分散投資できる投信として、篠田さんがおすすめしてくれたのが、ピクテiTrust新興国株式愛称:働きざかり~労働人口増加国限定~)だ。
 
 投信名のとおり、労働人口、つまり現役世代が拡大している国に絞って投資している。

労働人口の増加が見込まれる国に投資する「iTrust新興国株式」の概要。中国・台湾・韓国を除外し、ブラジルやインドなど16カ国に分散投資する。
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 インドやブラジル、メキシコ、インドネシアなど、現役世代が増加し、持続的な経済成長が期待できる新興国に投資。直近は16カ国・101銘柄に分散投資している。

 「現役世代が減少している台湾や韓国、中国は、そもそも投資対象外とハッキリうたっています。その意味で、AIラリーに乗る投信とは対極にある存在です」(篠田さん)

 現役世代が増加している国の成長率は先進国に比べて高いにもかかわらず、その株価は割安な水準にとどまっている。

 実際、同投信の直近1年間の成績は、テック株が多い投信に比べて見劣りする。逆に言えば、今が底値で買いのチャンスと言えそうだ。