財産一覧には
保険や現物資産も書く!

現金・預貯金、株式、保険、不動産、退職金、借金など、リストアップすべき財産の一覧
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 財産一覧の作り方について、前田さんは次のように話す。

 「終活というと相続税の節税や遺産の配分に意識が向きがちですが、大前提として、ご自身の財産をすべて洗い出して『見える化』し、現状を正確に把握することが必要です。

 金融機関にある資産はもちろん、タンス預金や現物で持っている金・プラチナも忘れずに記載しておきましょう。

 保険も相続財産の中で大きな金額を占めます。被保険者(保険がかけられている人)が自分である保険はもちろん、自分が保険料を負担し、被保険者が自分以外である保険も記載しましょう。これも相続財産になります。」

財産情報は、
家族が見つけやすい「紙」で残す!

 財産情報の残し方について、前田智子さんは「紙」で残すことをすすめる。

 「アナログな『紙』の形で情報を残したほうがいいでしょう。家族が見つけられるようにしておくことが何より大事です。」

 ただし、デジタルで残す場合は、家族がその一覧表にたどり着けるかが問題になる。 
 「スマホやパソコンに一覧表を作るのなら、ログインのパスワードまで共有しておく必要があります。

 面倒であれば、証券会社から送られてくる書類をまとめておくだけでも、家族は助かるはずです。」

証券口座のID・パスワードは
書き残さない方が安全 

 一方で、財産情報を残す際に注意したいのが、IDやパスワードの扱いだ。ファイナンシャルプランナーの藤川太さんは、次のように指摘する。

 「相続手続きだけが目的なら、IDやパスワードまで書き残す必要はありません。防犯上のリスクが大きいので、書き残さないほうがいいでしょう。

 財産情報をまとめたバインダーを作っていた方が、東日本大震災の際に、持ち出すことができずに盗まれてしまったケースがあります。

 もしバインダーにパスワードのメモや通帳、印鑑まで一緒に入れていたら、さらに大変な事態になっていたことでしょう……。

 また、家族による使い込みのリスクもあります。安易にキャッシュカードを渡したり、暗証番号を教えたりすることは非常に危険です。

 家族には『どこに口座があるか』『どんな契約があるか』といった金融機関のリストを紙で残しておくのが、最も安全で確実な方法です。」